太田研究室  OTA Laboratory

完了した研究(1)


入院患者の情報プライバシーに対する認識についての全国調査(医学部倫理委員会:承認番号545号)
22年7月15日
<調査対象>
全国200床以上の全病院(精神科を標榜する病院は除く)2,512施設に調査への協力を依頼し,122施設から協力を得て実施。6,141名の入院患者を対象に,完全なる自由意思により無記名式の質問紙調和を依頼した。
<研究結果の概要・研究の進捗状況>
最終的に2,881名の患者から有効回答を得た(回収率47%)。回答は男女半々で,平均年齢55才。主要疾患は,がんが30%,循環器・内分泌系などの慢性疾患が18%を占めていた。81%が複数の入院経験があり,今回の調査時点での入院期間は平均26日であった。
入院患者のプライバシー認識尺度PIPSのスコアを4因子ごとに合計して比較した結果,最も平均スコアが低い(最もプライバシー意識が高い)のは私生活関連情報F4群(6点満点の3.5点)であり,次いで治療関連情報F1群(4.0点),属性情報F2群(4.3点),日常生活行動関連情報F3群(4.6点)の順であった。4群のスコアに地域,入院経験,疾患の種類による差は見られなかった(p>0.05)。しかし,女性はすべての因子について男性よりもプライバシーとしての認識の程度が高く,また,勤め人は無職の人と比べてF4(私生活関連情報)のプライバシーを強く認識していた(p<0.05)。
<研究成果発表>
2009年6月末に南アフリカで開催されるICN4年ごと大会に口頭発表として発表を行った。
関連成果について,その後,国内外の学会で発表を行い,平成22年5月に成果報告書(オンライン版)を提出した。

情報プライバシーに配慮した情報共有範囲の設定システムに関する研究(H20〜22年度科研基盤研究C:代表・新實)(医学部倫理委員会:承認番号727号)
22年7月15日
<調査対象>
WAMnetから抽出した東海北陸地区にある515病院(ただし,電子カルテもしくはオーダーリングシステム導入済みが選択条件)に調査協力を依頼。
調査協力の得られた約500名の看護師に対して,無記名の質問紙調査を実施
<調査予定期間>
平成21年2月〜
<研究成果発表>
平成21年度,22年度の日本医療情報学会で成果を発表。
また,看護業務と患者のプライバシー保護に配慮した電子カルテ画面の表示方法検討と題して,医療情報学,32(1):35−42,2012に論文掲載。